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[2004年12月28日] われわれが,イラク国民にすべきこと

私はイラクの状態を良く知らないのだが、すべき事がなされていない気がする。


私は、武力による治安維持の必要性を否定しないが、
他にもすべき事があるとも思っている。

それは、イラク国民に民主主義を教える事だ。
アメリカは、イラク国民にこれからどうするつもりなのか
説明しているのだろうか。

選挙が何月で、政府の発足は何月などと言っても、
イラク国民は理解できないだろう。
これは知能レベルの問題ではなく、
イラク国民に民主主義の充分な経験がないためだ。

アメリカはこれからどうするつもりなのか、
アメリカがやろうとしている『民主主義』とはどういうものか
選挙にどのような意味があるのか説明しなければならない。
(以下、アメリカの論理で書きます。気を悪くされませんよう)


「われわれは、イラクが日本のようになって欲しいと思っています。
60年ほど前、われわれは軍国主義国家であった日本を
あなたがたのように占領しました。
しかし今では、日本は民主主義の国となって、
世界に知られる程の大国にもなり、
なにより私たちの友人です。

我々は、あなたがたとも仲良くなりたいのです。

一方、武装勢力は民族自決を唱えて、武力で我々を国内から
追い出そうとしています。でも、みなさんもお気付きのとおり、
武装勢力は自分達がイラクを支配したいと言う野心から
そう言っているだけなのです。
その証拠に、武装勢力は同じイラク国民さえも殺し、
イラク人全体として結束出来ていないではありませんか。

私たちはイラクにも日本のような『民主主義』の国になって
ほしいと願っています。
『民主主義』とは、国民の為の国を維持するしくみです。
どういうことかと言うと、独裁者ではなく国民ひとりひとりが
このイラクという国をどうするか決めるのです。

わたしたちは、このしくみが現状では一番良いと思っています。
今までは、武力に優っているものが独裁者として統治してきたのですが、
これから私たちがやろうとしている『民主主義』では、
全国民(の代表)が*話し合う*ことによって国の在り方を決めるのです。

しかも、もしこのしくみがあなた方の気に入らなければ、
あなたがたイラク国民がこのしくみを使って、
しくみ自体をも変えることさえ出来るのです。

選挙というのは、民主主義においてイラクと言う国をどうしたいのか
あなたがたの考えを表明する、もっとも強力な手段です。
どうか、みなさんの意志を選挙で表明してください。

選挙の結果は、国際社会も注目しています。
当然我々もこの結果に反することは出来ません。
どうか、選挙が公正にかつ安全に行われるように、
皆さんも協力してください。

これからこの国は、国民のための国家として
生まれ変わるのです。」


---
一方、米軍に占領された経験を持つ日本も、
イラク国民の気持を踏まえた上で、説明する必要があるだろう。

「我が国も、以前戦争を行い、負けました。
イラクと異なり、自業自得かもしれませんが、
米軍に占領されると言う屈辱を受けました。

米軍に占領されて良かったとは決して言えませんが、
現在では経済的な発展を遂げましたし、
民主主義は軍国主義よりもましであると日本国民が
思っているのも確かです。

我が国が、いま現在も民主主義を取っているのは、
我々が望んだものではなく、
半ば押し付けられたものではありますが、
未だにこの制度以上の方法を見出せていないからです。
イラクの国民も、不本意ではありましょうが、
この制度を試してみてください。

私たちは、それがイラク国民の為になると思っています。」


これを自衛隊員が言うのが適当なのか、政治家がすべきなのかは
分からないが、少なくとも給水活動をするより、遥かに有用だ。
必要な事であるし、武力によらないで
状態を安定させられる可能性もある。やってみるべきではないか。


---
実は、政治の制度以上の問題が存在する。それは所有権の問題だ。
特に、金の成る木である石油に絡むものは、複雑なものとなろう。
これをどうすべきかを決めない限り、根本的な解決は出来ない。

アメリカが勝手に決めると、國際世論の非難を受けるだろうが、
民主主義が定着していない状態で、イラク国民に判断させるのも
慎重でなければならない。


武装勢力を「市民レジスタンス」と定義付けている人もいるが、
そうであるなら武装勢力は連帯しているはずだ。
「市民」の意志が1つになっているなら、無理に統治する必要は
無いので、撤退しても問題無いだろう。

しかし、『共通の敵』が存在する現在でさえ、連帯できていないのだ。
こう考えると、自爆テロなどしている実際に活動しているメンバーの
思いはともかく、武装勢力のリーダーには、民族のためと言う以上の
個人的な思惑があるとしか考えられない。

そのため、ここで撤退してしまうと内乱状態に陥る事は必至だ。
そしておそらく、最終的には資金力のある外国のテログループの
援助を受けた勢力が、イラクを統治することになるだろう。


***
この戦術は、武装勢力のリーダーには効かないが、
実際に活動しているメンバーの行動を抑制することは多少なりとも
出来るだろうし、市民の協力も得られるかもしれない。


不本意ではあるのだが、個人的には
民主主義を*武力で*押し付けると言うことも
止むを得ないのではないかと考える。

(もっと良いアイデアがありましたら、教えて下さい)

[2004年12月13日] 野党がしてきたこと

野党は『イラク特措法廃止法案』などと言うものを提出していた。

この法案は、野党の主張と法案の名前からして
おそらく『イラク特措法』を廃止するものだろう。
民主党のサイトに書かれている特別委員会での議論も、
特措法がフィクションであるとかその様な内容しか書かれていない。
(これに限らず、法案の全文をサイトで公開して欲しい)

廃止しようとした『イラク特措法』に何が書いてあるのかと言うと、
「自衛隊派遣の目的」を示した上で「自衛隊の活動を制限」し、
「首相と防衛庁長官と部隊長等の責任を明示」したものだ。

このため特措法を廃止した所で自衛隊が撤退することにはならない。
それどころか、自衛隊の活動に歯止めが無くなり、
首相も防衛庁長官も責任を取らなくても良くなってしまうのだ。
もちろん既存の法律に反しない限りにおいて、だが。。。

既存の法律に抵触しない限り、特措法などなくとも派遣出来るのだ。


野党は与党を批判することばかり考えて、挙げ句に
「与党の作った法律は間違いだ!」
という主張をしてしまったとしか思えない。

自衛隊を撤退させるつもりなら、『イラク特措法』を認めた上で、
「現状では自衛隊派遣の目的が達成できない」とか
「戦闘を目的とした活動になってしまう恐れがある」とか
「安全確保義務を担保できない」等主張すべきだったのではないか。
特措法を「フィクションだ」と言い放った野党にはもはやその様な
主張が出来るはずもないが。。。
本来全く関係ないはずの『非戦闘地域』と『安全』とを結びつけて
国民や政府を混乱させた責任も大きい。


それに、この法案で本当に自衛隊を撤退させようとしたのなら、
野党は少なくとも法案の名称を『イラク撤退法案』とすべきだった。
こうしていれば「撤退すべき」か「撤退すべきではない」かと言う、
国民が本当に望んでいる議論が出来たはずだ。


--
この法案が廃案になった顛末も、問題だ。

野党は法案を通したいばかりに、与党の出席者が少ないことを
確認した上で、質疑の途中で採決を強行したのだ。
(結果としては、野党の思惑が外れて否決された)


野党はよく「与党は充分な審議もせずに『数』で押し切った」
などと批判しているが、これはその比ではない。

なぜなら、与党の背景である『数』は、選挙によって国民の信を
得たものだ。
しかしここで野党がした事は、自分達の主張を通すためだけに
民主主義の精神(国民の意志を反映させる事)を蹂躙したのだ。
これは主張が正しいからと言って、許されるものではない。

「『次の内閣』ネクスト外務大臣(法案提出者)が総理であり、
また鳩山憲法私案が憲法であったと仮定した」
という夢物語を聞かされ続けていた与党の議員にも同情する。
あなたは、こんな委員会に出ようと思うだろうか。
委員会を開くのにも国民の税金が使われている。
夢を語るなら居酒屋ででもすればいい。もちろん自腹でだ。

委員会では現実に基づいた議論をしてもらわなければ困るし、
与党の出席者が少ないなら出席を促すべきだ。
そもそも野党が本気で議論しようとしていたとは思えない上、
このような採決をしようという発想自体、良識を疑う。


--
(イラク視察の結果を聞いて)
「イラク人が手を振ったからと言って安全だとは言えない」

確かにそうだ。
でも、野党は手を振っている所さえ見ていないのだ。

政治は現実に基づいたものでなければならない。
『現実に』生活している国民からすれば、
机上の空論などでは絶対に困る。



「自衛隊を撤退させろ!」と主張する人は大勢居るが、
「自衛隊を撤退させる方法」を示した人を、私は知らない。

[2004年12月05日] 『誤りを正す』ということ

イラク戦争は間違っているから自衛隊は撤退すべきと主張する人がいる。


間違っているかどうかは議論の余地があるだろうが、
仮に間違っているとする。

戦争は「イラク政府」に対して行われた。しかし、
いま現在、戦っていた相手である「イラク政府」と
いうものは存在しないし、それに代わるものもない。

戦争が間違っているから自衛隊を撤退すべきなら
これは米軍や英軍にも当てはまるだろう。
とすると、米英軍も撤退すべきと言うことになる。

ここで撤退すると、イラクは無政府状態になって
しまうのだが、これでいいのだろうか。


誤りは謙虚に正さなければならない。
体面を保つために誤りを続けることは愚かなことだ。

しかしながら、ここで止めて(撤退して)も、
元には戻らない。
誤りを正すということは、どのような事なのだろう。


よく考えないと、いけない。

[2004年12月01日] 古舘伊知郎@報道ステーション2

(米軍によって負傷させられたイラク市民の映像を流して)「こうなってくると自衛隊が撤退するとかしないとか、どうでも良くなってきますね」

こう言うのが一番腹が立つ。
一見イラク市民を思い遣っているような発言だが、
当時者意識のかけらもない。

どうでも良いとは何だ。日本は米軍を支持したのだ。
実際に手を下しているのは米軍かもしれないが、日本には
米国と同じ責任がある。

米軍が悪いとは簡単に言える。では、どうすればいいのか?
自衛隊なら、一般市民を巻き添えにしないでテロリストだけを
排除することが出来ると言うのか?
それとも武装集団の要求通り、外国の軍隊が全て撤退さえ
すればイラク市民は幸せになれるのか?


無責任な発言をするな!

[2004年12月01日] 民主党という名のフィクション

私は野党、特に民主党の批判ばかりしているようだが、それは本意ではない。国会議員にまともな議論をしてほしいだけだ。


ネタに困ると「民主党のサイト」を見ることにしている。
『民主主義のきまり』や『議論の約束』を破った事を、
得意気に書いてあるからだ。
民主党と民主主義とは関係無いのだろうか。。。

(以下'#'以降は、
【衆院イラク特】イラク特措法廃止法案を審議し、本多・吉良議員が質問
http://www.dpj.or.jp/news/200412/20041201_01iraq.html からの抜粋)
# 続いて質問に立った吉良議員は、現行のイラク特措法が、
# フィクションの概念で成立している以上、
# その廃止法案に賛成するは当然とした上で、
# 民主党の外交・安全保障政策の基本を、
# 鳩山由紀夫『次の内閣』ネクスト外務大臣(法案提出者)が総理であり、
# また鳩山憲法私案が憲法であったと仮定して質問。

なっても居ない総理大臣と、ありもしない憲法があったと仮定してって、、、
どっちがフィクションなの? と言うつっこみは置いといて。


民主党の言うフィクションというのは、どうも
「『国または国に準ずる組織』からの攻撃でないと戦闘と見なさない」
という点らしいのだが、
『非戦闘地域』は鳩山氏の言うところの
「国際紛争を解決する手段としての武力行使の禁止」のためのものだ。
この法律では、国際紛争を『国または国に準ずる組織』の間の紛争であると
規定しただけで、別にフィクションでもなんでもない。

それにしても、何で法律をフィクションなどと言うのだろう。
国会議員は、法律を最も大切にすべき人のはずだ。
都合が悪いからって、フィクションとは酷すぎる。


# イラクでは成功すべきケーススタディが泥沼になっている。
# 同盟国なら、この事態をどうすべきか、
# 議論し提言すべきと言ってきた。
『議論し提言すべき』というのは、意見になっていない。
議論の場で、「議論すべき」などと言うのは何も言わないのと同じだ。
議論の場は意見を言うところなのだ。って書いてるこっちが
ばかみたいだ。。。

民主党はこの事態をどうすべきと考えているのだろう。
自衛隊は撤退するが、米軍は残れというのか。それとも、
自衛隊も米軍も撤退しろというのだろうか。
撤退を主張(反対)する以上、説明責任は民主党の方にある。


『反証可能性』と言う言葉がある。
『反対』する人は、『『反対』の反対』を言えるだけの
論拠を示さなければならない。

民主党は「国民が望んでいる」と言う点のみで反対しているため、
民主党の案がどの様な結果をもたらすのか、
具体的には民主党の想定するシナリオで撤退することが
政治的に可能なのかとか、民主党のシナリオで撤退した場合の
メリットとデメリットがどの様なものなのかとかの
評価のしようが無い。だから
民主党案で撤退した方がいいのか、しない方がいいのか、もしくは、
それ以外の撤退方法を取った方がいいのかと言う議論にならないのだ。

私の見る限り、議論が出来ないのは、野党の方の責任だ。


撤退を主張する人の多くはアメリカとの同盟関係が主要な問題と考えて
いる様だ。確かに自衛隊を派遣したのは日米同盟からだとは思うが、
撤退する場合はそれ以上に、日本国の『体面』をどう守るかが
重要なのではないか。
民主党は撤退するにあたり、世界に対してどの様に説明するつもり
なのだろう。 自衛隊員が危険だから? 法律がフィクションだっだから?


この記事の締めの言葉が、何とも民主党だ。
# 委員長が改めて「賛成19、反対23」と数を報告。
# これに対して野党側は、理事会の開催、委員の差替え手続きが
# 適正に行われたかどうかの審査を求めたが、
# 委員長は強引に動議否決の採決で押し通した。
こんな事を言うなら、そもそも採決なんかすべきではない。
「委員会を始める前に言えよ!」って感じだ。
自分達の都合の悪い結果になったからって、これはないだろう。
『民主主義のきまり』を守ろうよ。

それでも、
# 「民主党が反対政党ではないことが分かった」として質問を終えた。
と、自分の政党が反対政党ではないと『分かって』しまう所も、民主党だ。
てゆうか、『自画自賛』?


ちゃんと議論を、しようね。

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