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[2008年05月09日] 小倉弁護士は『怪我人』だと考えて見る

以降『どこの誰だか分からない人のコメント』
(http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2007/02/post_5dbb.html)
とそのコメントを基に小倉さんの気持ちを考察してみます。
私自身小倉さんとは何の面識もなく、小倉さんのブログや著作について
全くと言って良いほど読んでいない事もあり、以後述べる事は、
あくまで私個人が当該記事を読んでの解釈に過ぎない事を理解願います。


# 小倉さんは「どこの誰だか分からない」「自分よりも左側の思想傾向を有する
# ブロガーに対しては執拗に嫌がらせや嘲笑を加える」『ネット右翼』に攻撃された。

原因や表現方法については様々な『見解』が存在すると思いますが、
事実関係に異論を挟む人はいないのではないでしょうか。
きっとこの事により、小倉さんは心に『傷』(トラウマ)を負ってしまったのです。
少なくともこの『結果』は小倉さんの予期していたものとは違ったはずです。

私は小倉さんはネットデビューに失敗したのだと思います。
普通の人なら、未知のネットと言う場に「こわごわ」「おっかなびっくり」
参加するはずです。ところが小倉さんは「インターネットの専門家」として
鳴り物入りで商業ページに華々しくデビューを飾りました。

しかもネットでの振る舞いや、ネットのリアクションがどの様な物なのかも知らず、
常識人である小倉さんは、小倉さんの信じて疑わない
『現実社会の常識』に従って記事を書いたのです。
これは今まで滑り台から飛び降りても怪我をした経験が無いからと言って
パラシュートも無しに清水の舞台から飛び降りる様なものです。
当然の事ながらクラッシュして全身『傷』だらけになりました。
(結構死なないらしいですよ;パラシュートも意味無さそうですけどね)

私はわざと挑発的に振る舞っていると思っていたのですが、
小倉さんはもともと不必要に挑発的な物言いをされる方なのかもしれません。
現実の社会であれば、ある事を言ってもせいぜい周囲の数人にしか伝わりませんし、
その刹那言葉は消えてしまいます。既存のテレビ、ラジオ、新聞等のメディアでは
言いっぱなしで直接リアクションが返ってくる事はありません。
しかしネットは一つの発言が同時に何万人の目に触れる事もあり得ますし、
ネットでの発言は半永久的に残るのです。
のべにすれば何人の人がその記事を目にするのか想像さえできません。
しかもネットは双方向でリアルタイムなため、リアクションが直に戻ってきます。
『直に』と言う事は「勢い」「ノリ」でリアクションをする事でもあります。

通常の生活やテレビ、新聞のつもりでネットを行えば、きっとそのリアクションに
驚くはずです。一般人とは違って小倉さんやメディアの人達の様な『語り部』は
『根拠の無い自信』だけで準備も無しにネットに飛び込んでしまった様に思います。
そして当然の様に彼らは『大怪我』をします。メディア関係者が
必要以上にネットを危険視するのは、この様な理由ではないかと考えます。

『傷』を負った彼らは主張します。「静かにしろ。『傷』が疼く!」と。
でも傷を負っていない健康な人間は、適度なスキンシップを求めます。
怪我人を放っておいて良いと言う事はありませんが『怪我人』の主張は極論です。
むしろ怪我を直す事の方が必要でしょう。

『怪我人』達はネットの向こうにある『顔』を想像する事が出来ないのです。
『顔』を感じる事が出来ない為に、実名に拘るのかもしれません。
出会い頭に『怪我』を負った彼らは「ネットは怖い所だ!」としか学べませんでした。
この様な認識を持っている人は常に周囲を警戒します。それはすなわち
「人を見たら泥棒と思え!」と言う事ですから皆の反感を買う事に繋がり、
より一層「ネットは怖い所だ!」との確信を深める事になります。
この「疑心暗鬼のスパイラル」に一度嵌まってしまうと脱出する事は難しくなります。

私は『怪我人』達はネットを理解する機会を逸した様に思うのです。
顔が見えないネットだからと言っても所詮は人間の営みです。
先にも述べた様に、ネットにおいては一つの発言を大勢が目にする事になります。
小倉さんから見れば大勢であっても、その一人一人からすれば小倉さんと
一対一で話しているに過ぎません。その事が理解出来さえすれば
『ネット右翼』は単なる「普通の人達」である事が分かるはずです。
小倉さんからすると「執拗に何度も」に見えるでしょうが、
きっと多くの場合「一人一人が一度だけ」発言しているに過ぎないのです。
これが『コメントラッシュ』の正体です。

テレビを見ていて「こいつ馬鹿じゃないの!」などと呟く事はありませんか?
ネットではそれが伝わってくるのです。ネットでは
これら何万人もの「馬鹿じゃないの!」が小倉さんに放たれる事になります。
ネットで人が変わったのではなくて、通常では伝わらない事までネットは伝えます。
確かにネットには執拗な人もいます。でも実社会でもその様な人は少なからず
存在しませんか?大勢の人と関わればその様な人と巡り会う確率は増えます。
ネットだから執拗であるとは言えないのではないでしょうか。

『学校裏サイト』なるものも実社会における『陰口』なのだと思います。
ただ、ネットでの発言は『陰口』の様に消えてなくなったりしません。
半永久的に残るのです。『裏サイト』においてもきっと書いた方は書きっぱなしで
読み返したりしないはずです。しかし悪意だけが『記録』として残ります。
私はネットは人の悪意を増幅させるしくみなどではなく、
現に存在している人の悪意を目に見える形で提示しているだけの様に思います。

この様なネットの特性を理解した上で、小倉さんやメディアの関係者はネットに
向かうべきだったのです。彼らは「自分は何でも出来る」と傲っていました。
その鼻柱を折られたのです。
おっかなびっくりネットを始めた人は、失敗する事を予想しています。しかし
自惚れの強い彼らは失敗した自分など想像だにしなかったでしょうから、
予想外の出来事に狼狽えます。そして安直に
「ネットは危険だ。何とかしなければ!」と考えるのでしょう。

安全ではないと言う点では実社会も同じです。でも実社会に出るまでは
家族や学校が十数年も掛けてトレーニングをしています。
人間は生まれてすぐに社会に放り出されても生きてはいけません。

実社会同様ににネットは安全な場所ではありません。安全ではないからこそ
準備運動が必要なのです。問題にすべきは何ら準備をする事なく無謀にも
ネットに飛び込んでしまったメディア関係者や小倉さんの方ではないでしょうか。
私はネットが危険だと言う以上に、
準備もせずにネットに飛び込んで行った人達の行為こそが危険だと考えます。

このため私は小倉さんの主張は「『傷』が痛い。助けてくれ!」
との叫びだと思えてきました。(当該記事においての『実名』は
小倉さんの安心(踏みとどまるべき「一線」)を担保する為の物とされています)
私たちは彼らの声を聞くべきです。でも『失敗者』(失礼!)の主張する解決策が
必ずしも正しいとは限りません。
失敗してしまったと言う事は見落としや錯誤の結果なのもしれませんから。

私は希望者が自分の責任においてネットを実名で行う事自体を否定しません。
でも、私は小倉さんには『リハビリ』が必要だと思います。
小倉さんは一度匿名でネットをすべきなのです。
ネットでは匿名も許されているのですから別に卑怯な行為にはあたりません。

『弁護士小倉秀夫』の看板を下ろすと、随分楽になれるはずです。
果たして匿名になると小倉さんでさえも悪いことをしてしまうでしょうか?
匿名でのネット体験は小倉さんの見識を広める事にも繋がると思います。

仕事としてではなく、一緒にネットを楽しみませんか。
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