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[2013年03月15日] 「日本ユニセフ協会」の何が問題なのか。

ごめんなさい。
時間が取れないので中途半端な箇条書きです。
ずっと書こうと思っていたのだけど、良い機会なので。


(a)利権団体である。

UNICEFからの『永年独占契約』を得ていて日本国内でにおいて唯一正式な窓口のため、
ネームバリューのある「UNICEF」の名前で何もしなくとも
莫大な寄付額の最大25%が手に入るしくみになっている。
これが利権でなくて何だろうか?


(b)寄付の集め方。

日本ユニセフ協会は一種のNPO(非営利団体)ですね。
何かNPOの方が営利団体より良いことをしていると言う感じがしませんか?
これは間違いです。
私の解釈によれば「対価を受ける」と公言出来ないからこそ「非営利」を名乗っているんです。
「あなたの為に祈っているのはお金の為です。」
「可哀想な人に手を差し伸べるのはお金の為です。」
あなたはこんな団体に寄付しようと思いますか?

翻って、営利団体はと言えば金儲けを公言していてもなお、
対価としてのお金を払ってくれる人がいると言う事になります。
少なくとも受益者から見てその行為に対価を請求されたくないものが
非営利を名乗っていると言う事ではないでしょうか?

しかも寄付の最大25%を自分らで自由に出来るにも関わらず
「日本ユニセフ協会」の名前を出さずに「UNICEF」の名前で集めているのは問題です。
例に漏れず寄付を募るにあたり25%のマージンの存在を明示していません。

そのうえそれが「可哀想な子供が・・・」との脅しのCMや
自分の名前の入った無意味に金ピカで高級そうなシールを一方的に送りつけて負い目を追わせる等、
善意からとの寄付の本来の目的から逸脱した脅し的な手法を用いています。
「こんな金があるならそれをUNICEFの寄付に廻せよ」と考える人もいるでしょう。

私たちが何で寄付をするかと言えば「他人に喜んで貰える」からであって
「後ろめたさや罪悪感」からのものであってはなりません。
日本ユニセフ協会は人々の善意を毀損しているのです。


何でこんな事になっているのかと言えば
「より多くの寄付金を集めたい」
との動機からでしょう。なんでこんな動機になるのかと言えば
組織の存続や拡大なんかもあるかもしれませんが、
「困っている可哀想な人を助けたい」
との理由なのだと思います。
これこそが日本ユニセフ協会の最大の誤りです。
日本ユニセフ協会の視線は常に「可哀想な困っている人」の方に向いています。
だからこの様な悪くもない人に罪悪感を抱かせる様な手法まで使って
「より多くの寄付を集める」事が目的になってしまったのです。

でも、営利団体ならこうは考えないでしょう。
営利団体からすれば顧客はお金を払ってくれる人なのです。
ですから寄付する人がより満足する様に最適化します。
おそらく営利団体としての募金ビジネスは
「寄付者が、より困っている人に喜んでもらえる事を実感出来る」事を目指すはずなのです。
何でこうしなくて済むかと言えば「非営利」を標榜しているからに他なりません。
「私利私欲の金儲けではなく『正しい』事を言っているのだから従え!」
とのエクスキューズが成立する訳です。

でも、困っている人に手を差し伸べたら感謝してもらえるはずですよね?
その感謝は一体どこへ行ってしまったのでしょうか?
それが日本ユニセフ協会のレゾンデートルなのです。
その感謝は日本ユニセフ協会が『着服』しているのです。善意の横領です。


話は逸れますが、
犯罪は全て悪い事ですが、私にとって特に許せないのは「善意」を食い物にしたものです。
寸借詐欺等は勿論ですが、客を信頼して展示しているのをよい事にそれをくすねる万引き等
何かむしろ軽微な犯罪だと捉えられている現状に不満があります。
こんな主張を「世界は違う。取られた方がマヌケだ。日本は平和ボケしている。」と
得意気に批判する人がいますが、そんな考えを持つ人がいる事自体、社会秩序の崩壊に他なりません。
された側からすれば文字通り「他人を見たら泥棒と思え」との考えを強化する事になりますから
他人や社会を信頼出来なくなる訳です。そんな考えを持ったら最後、幸せには生活出来なくなります。
万引きや寸借詐欺一件一件の金額は微々たるものかもしれませんが、
社会全体からすれば取られた金額よりこちらの方が遥かに問題ではないでしょうか。

日本ユニセフ協会が頑張って寄付金を集める動機はおそらくこの『横領』のせいです。
「困っている人に感謝されたい!」
後述のアグネスやNPO法人で活動している人の動機の多くもこれではないでしょうか?
これが誤りなのです。確かに感謝はされたでしょう。
でもその感謝は善意からの寄付をした人に向けたものであって
アグネスやボランティアの人へのものではありません。でも彼らは、
「こんなに感謝されたんだから頑張って活動し(金を集め)よう!」
と思いを新たにするかもしれません。

この「誤解」により、彼らは本来感謝されるべき寄付する立場の人が
「こんなに困っている人がいるのに、寄付をしないケチ!」
と映っしまったのかもしれませんね。でないとあんなCM作る訳がありません。
あのCMに寄付する人への敬意や感謝の念など無いと思います。
ボランティアは文字通り自分が勝手にやっている行為であって見返りを求めてはならないのです。
だからその「感謝」は100%寄付をした人に還元する必要があります。

日本ユニセフ協会がすべきは、困っている人を助ける事ではなく、
困っていた人の感謝を善意の人に戻すのが本来の仕事なのです。
「金をもたらした自分こそが正義の使者」だと錯覚すればその時点で
金を得る相手は『戦うべき敵』になってしまうのです。
ここは「その感謝は寄付をしてくれた人のものだ」と言い聞かせる必要があります。
見返り(Profit)を得ている訳ですからNPOを名乗る資格も無いですね。


(c)UNICEFとの関係

どう考えてもアグネスの方がUNICEF親善大使の黒柳より目立つ現状はおかしいと言わざるを得ません。
日本ユニセフ協会がUNICEFの後援組織であるなら黒子に徹するのが筋で、
黒柳を立てた上でのアグネスであるべきです。
黒柳が「UNICEFに全額寄付する」と日本ユニセフ協会とは別に募金を募っている事が
大使である黒柳の日本ユニセフ協会へのスタンスを示しているのではないかと思います。

日本ユニセフ協会を前面に出さずに募金を募っている現状からすれば
寄付の大多数も日本ユニセフ協会の活動へのカンパを意図したものではないと考えます。
「25%まで許されているのに18%しか貰っていない」との理屈は
UNICEFとの間では通用するでしょうが、善意の募金者の理解は得られないでしょう。

何らやましい事が無いなら日本ユニセフ協会は募金にあたり
「日本ユニセフ協会はUNICEF公認の関連団体で、こんな活動をしています。募金は必ず役立てます」
と組織の名前で堂々と募金を募るべきです。
そうしない理由は自分の組織名よりUNICEFの名前を出した方が
募金が集まるからではないのでしょうか?とするなら
むしろ日本ユニセフ協会が間に入る事こそが募金の障害だとも言えるかもしれません。


(d)アグネス

日本ユニセフ協会を語るのにアグネス・チャンの存在を抜きには語れないでしょう。
それだけ彼女は日本ユニセフ協会の広告塔としての役割を果たしているとは言えます。
ただ、善意を前提とした活動である以上、人選は考えるべきです。

彼女はボランティアを強調しています。金儲けの為ではないと言いたいのでしょう。
先の非営利の話同様、キリスト教的『奴隷の論理』で
「ボランティアと言うのは素晴らしい」と思われがちですが、
それはおそらく利害からの行為では無い一面を評価しての事でしょう。
でも、ボランティアと言うのは本来後暗い性質のものなのです。
ボランティアは「自発性」等と訳されると思いますが、
それは「自分が」と身勝手な要素を本質的に含んでいる事を意味します。
その人がそれを行う事により他の適任者の邪魔をしている可能性もあるし、
この行為自体が当人の充足感以外、迷惑でしかないかもしれません。
日本人はその点(勝手にやっていること)を理解している人が多いので、
ボランティアと言うものを手放しで誇ったりなどしないと思うのだけど、
アグネスは違うようですね。

(今話題の児童ポルノ法案について)
# その為に私に対するネット上の誹謗中傷が絶えません。
# ダメージはもちろんあります。
# でも児童ポルノの犠牲者を守るために、
# 自分のダメージは構いません。
ttp://ameblo.jp/agneschan/entry-11488980338.html

まるで悲劇のヒロインです。
「正義の美旗」を信じているヒロインからすれば謂れなき誹謗中傷に聞こえるかもしれませんが、
当人の意図はともかく、実質的にアクネスが先に相手を
「法で罰すべき悪行をしている極悪人」だと非難している訳ですから
該当する人からすればアグネスの主張それ自体が誹謗中傷に当たるのだと理解すべきです。
とするなら攻撃する以上、その「誹謗中傷」を受け止めるのは当然の事であって
「ダメージ」などと自分を哀れんで見せるのは見苦しいだけです。
アグネス自身は「正義」を主張しているのでしょうが、その価値を共有していない人からすれば
現行法では何ら問題にならない行為に、謂れなき誹謗中傷を言われた事になります。

アグネスは正義を気取りすぎているのではないでしょうか?
自分を物語のヒロインとしてではなく、何が正しいのか、正義とは何なのかを
単なる社会の構成員に過ぎない一人の人間として他人の説得に当たるべきなのです。


あくまでボランティアとの立場をとるなら、それは個人の意思以上の事をすべきではありません。
ボランティアとはあくまで自身の身の振り方についてであって
他人を強制する行為をボランティアとは言いません。
個人であれば個々人へ自分が『正しい』と信じている正義を理解してもらうに留めるべきです。
自分の信念は大切ですが、自分が間違っている可能性について常に謙虚であるべきなので、
批判者の発言を誹謗中傷等と理解してはいけません。また、
権力を利用して他人を強制する事はボランティアの範疇を逸脱しています。
他人を無理に強制すると言う意味で暴君と言ってもよいでしょう。
ボランティアであるなら直接的な法制定等の政治活動はすべきではありません。

アグネスと黒柳との違いはここにあります。
黒柳は自分が正しいと思った事を個人として行っているだけで
「正義」を振りかざすヒロインを気取ったりはしていない様に思います。
これこそが本来の「善意」の示し方ではないでしょうか?
アグネスの様な「善意からの強制」と言うのには違和感を感じます。

アグネスが反発を受けるのはアグネスや前述の市井の日本人に「可哀想な子供を突きつける」
日本ユニセフ協会がその意図の有無に関わらず日本人を悪者に仕立てるからではないでしょうか?
しかもアグネスは日本人ではありません。現在の国籍が謎なアグネスに対して
出自の中国と絡めて「中国はどうなんだ!」との批判が出るのも自然な事だと思います。
アグネスは正義と悪の対立として考えている様にしか見えませんが、
法制定するなら正義と悪ではなく「法律にすべきかすべきではないか」
について神成らざる不完全な人間同士でコンセンサスを取っていくしか無いのです。
現状のヒステリックな法制定には危惧を抱かずにはいられません。

日本ユニセフ協会は戦後のUNICEFからの援助への感謝の手紙を書く活動から始まったそうです。
しかしながらもはや政治結社の様になってしまった日本ユニセフ協会に
UNICEFがマージンを25%も与え続ける事には反対です。
(現在の取り分は18%らしいですが、7%は日本ユニセフ協会の判断で寄付に回しているに過ぎません)

UNICEFは日本ユニセフ協会ときっぱり手を切る
もしくはフリーハンドを持たない正式な下部組織として統合すべきだと考えます。
日本ユニセフ協会を通さなければ黙っていても寄付が18%増えるのに
もしくは適切だとは思えない方法で募金を集めているのに
協会を黙認しているUNICEF自体腐敗していないとは思えませんが、
少なくとも黒柳を大使に任命している点で多少の期待を持っています。

力の無いひとりの善意を届ける制度は必要ですから。
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